毎日コミュニケーションズは、学生を対象とした就職活動支援事業として、就職情報サイト「毎日就職ナビ」を運営している。学生の就職活動において、エントリーや説明会応募をはじめ、いまやインターネット化が進行している。しかしインターネット利用による情報収集の利便性が高まる一方で、企業にとっては「エントリーは集まったが、説明会などには人が集まらない」といった現象も目立つようになっている。やはり就職・採用活動においては、企業と学生が直接顔をあわせる「リアルな場」を持つことが重要なのである。
そこで同社は、大規模な就職イベントとしては日本初である「毎日就職EXPO」を2000年より企画・開催。全国主要都市の大展示場・ドーム球場で、合計3,000社が参加して行われるイベントであり、2005年には来場学生が20万人に達した。
同社では、学生にイベント会場へと足を運んでもらうための「告知媒体」として、Webサイトでの情報発信にも工夫を凝らしている。初開催以来、盛況を続ける同イベントであるが、競合他社が同様のイベントを展開するようになり、それぞれの基準や集計方法でイベントの規模や魅力を訴えるようになっている。例えば、「毎日就職EXPO」の規模を伝えるためにある特定期間の動員数を記述すれば、競合他社は長期間の動員数を合計することで、「毎日就職EXPO」に匹敵する数値をアピールするといった具合である。
文字情報のみに頼るのでは、ターゲット(=学生)に自社イベントの差別化のポイントが伝わりにくい。イベントにとって最も大切な「盛況感」や「ブランド感」を感じてもらうことも難しい。「文字で伝わらないのなら、文字で伝えない方法をとればよい」--そこで毎日就職ナビが選んだのが映像の活用であった。映像によって、実際のEXPOの様子を見せれば、文字では表現しにくい規模や来場者の表情なども見えてくると考えたのだ。担当者は以下のように語る。
「写真であれば、ある程度、テクニックによって空間を大きく表現することもできると思いますが、映像を扱えば、ありのままを伝えることができます。カメラを左右に回転させたり、遠近させることによって会場の規模が伝えられますし、リアルな学生さんの表情、雰囲気も映すことができます。このやり方であれば、他社が真似できないと考えました。規模が見えてしまうことになりますから」





