映像を導入するにあたって、同社が注意を払ったのは、EXPO特設サイト全体での効果である。映像を単体で考えるのではなく、映像をサイト内でいかに有効に配置し、いかに他の要素と関連づけ、トータルでの情報発信力を高めるかが重要である。具体的には以下のような点が工夫のポイントである。
(図1)Flashコンテンツ内では、必要な情報への操作は、すべてナビゲーターが案内してくれる。それぞれのコーナーをクリックすると、コンテンツの内容についてさらに案内があり、必要な情報にたどり着くことができる。 |
1.Flashコンテンツ内で映像を表現
映像に関しては、すべてFlashコンテンツの中で扱うという手法を選択した。1つのコンテンツの中で映像、アニメーションなどを同列に扱うことができるため操作しやすく、見た目もスマートにまとめられている。また、Flashはサイト訪問者も親しんでいる、十分に普及している技術であるため、再生に戸惑う可能性も低いと思われる。
2.映像によるナビゲーションでわかりやすく
Flashコンテンツ内は、すべてナビゲーターが案内する形態をとっているため、コンテンツ全体が親しみやすいものとなっている(図1)。また、単体で映像コンテンツが置かれている場合、サイト訪問者が映像の再生前に躊躇したり、構えてしまうことがある。しかし、このサイトでは、ナビゲーターがFlash内の映像まで誘導してくれるため、ごく自然に映像を再生することができる。
3.二分割で素早い誘導─Flashで注目させ、HTMLの詳細情報に誘導
EXPO特設サイトのトップページは、上半分がFlash形式、下半分がHTML形式となっている。このことにより、サイト訪問者は、Flash再生中であっても、来場希望の会場情報などに素早くアクセスできるようになっている(図2)。
「Flashの部分は、一度見て概要をつかんでいただくためのコンテンツですが、下のHTML部分は、情報が毎日のように更新されるので、何度もアクセスしていただくことになります。ですから、どんな状態でもすぐにこちらをクリックできる仕組みにしたかったのです。Flashの表現力は優れていますが、それが前面に出過ぎてしまうと、アクセスしにくいものになりがちです。サイト運営側の自己満足に陥らないよう、気を配りました」
また、運営側から見ると、更新すべき情報はすべてHTMLに置くことにより、テキスト情報等の頻繁な更新もスムーズに行えるよう工夫した。
4.映像部分は簡潔にテンポよく
「参加学生の声」などの映像部分については、どれも45秒程度を目安に、なるべく短い時間に収め、なるべく視聴者が自由にテンポよく切り替えて見ることができるように考慮した(図3)。
(図3)1動画コンテンツを短くまとめ、視聴者の目的や好みに応じて、視聴者が選択しながら情報収集できるよう配慮した |
これらの映像は、あくまでも雰囲気や表情を伝えるためのものであり、じっくり見せることが目的ではない。むしろ、さっとイメージを掴んでもらい、必要に応じて次の映像を選択してもらう。
視聴者が選択しながら情報収集することで、能動性を損なうことなく、イベント情報への理解を深めてもらうことを意図したのだ。








